市販の血圧計の種類
現在市販されている家庭用の血圧計は、おおよそ手首で測る血圧計と上腕部で測る血圧計の2種類に大別されます。しかし医師がすすめるのは、必ずと言っていいほど上腕部で測るタイプの血圧計です。
手首式であれ上腕式であれ、正確な血圧を測るためには測定時に「カフ」と呼ばれる腕帯(圧迫帯)を巻きつけた部分を、心臓(右心房)と同じ高さに固定する必要があります。
上腕式では比較的自然にそれが可能なのですが、手首式では意識して測定姿勢を保たなければいけません。誤った姿勢で計測した場合、正しい測定値を得られないというのが、医師などに推奨されない理由の一つです。
手首式血圧計の正しい測定姿勢
また手首は上腕部と比べて、動脈を完全には圧迫しづらいという人体の構造的な理由もあります。
上腕部で測る血圧計に関しては、更にカフ(腕帯・圧迫帯)を自分で巻くタイプと、筒状の計測器に腕を差し入れるタイプ(アームイン・スポットアーム等)の2種類に分けられます。
この2種類に関しては、説明書をしっかり読み、その通りに計測を続けられる方にとっては、共にほぼ正確な血圧が測定できます。
どれを選べば良いの?
さて、次に選び方です。
血圧計は、上記のように上腕で計る2つのタイプと、手首で計るタイプの、計3タイプに分けられます。まず、この3タイプから自分の性格や使い方、置き場所などを考えて選びます。
まず測定姿勢を守れて、カフを適正な強さで巻ける方は(説明書さえ読めば、決して難しい作業ではないです)、巻きつけ型の上腕式血圧計で十分です。このタイプは割安な商品も多く、機器の保管場所もコンパクトで済みます。
そういった事が煩わしい方や、価格が多少高くなっても構わない方は、アームイン型の上腕式血圧計がおすすめです。このタイプはやや嵩張りますが、間違いなく測定は楽です。
また手首式の血圧計も、携帯性や手軽さの利点は無視できませんし、最近は各社精度も上がっています。会社でお昼だけ、など一定の場所や時間で補助的に使う分には十分活用できます。
それぞれのタイプごと、メーカーや各機種で便利な機能・特徴がありますので、詳しくは「製品の比較」ページで具体的な比較をしています。
血圧計の耐用年数は?
血圧計の本体には耐久性があり、数年の使用ではほとんど精度に劣化はみられないと言われます。丁寧に扱えば、10年超の使用にも耐えられるかもしれません。
ただしカフ(腕帯・圧迫帯)などは消耗品と考えた方が良く、2〜4年での交換が勧められています。
これらはネット通販などで購入可能な機種も多く、無い場合もメーカーに問い合わせれば適切に対応してくれます。
⇒アマゾンで購入可能な腕帯一覧
売れ筋 製品別の比較
各メーカー・機種ごとの特徴や機能を、個別に比較・解説します。